「作りの良さ」に注目です。
今週は、以前のブログでちょっとだけお伝えしていた、2016秋冬に展開するCAMCO OUTDOORSの新作アイテム、「PRIMA LOFT VEST」についてご報告いたします。写真は、1990年代のL.L.BEANのベストです。最近の古着市場では、とても人気の出てきたベストです。
中綿に使用しているPRIMA LOFTは、ダウンと同等の保温力があり、ダウンには無い撥水性を兼ね備えた優れもの。家で洗濯ができ、さらに洗濯を繰り返しても保温力が低下しません。このベストの良いところは、このような実用的な素材を使用していたこともそうなのですが、それ以上に注目したいのは、機能的な「作りの良さ」です。写真右の様に、アームホールの内側に風の侵入を防ぐウィンドストッパーが付いています。通常のダウンベストや中綿入りのベストでは、ここまでのウィンドストッパーは装備されていません。パッと思い返してみても、このL.L.BEANのベストの他には、1980年代にEDDIE BAUER社が作っていたダウンベストの最高峰モデル、ブリザード・マスターベストだけです。ちなみにこのベスト、当時のEDDIE BAUER社のダウンジャケットの代表作であるオールパーパスより、はるかに高額でした。それだけ手間をかけた作りだったということです。
そしてCAMCOのベストでも、もし今の時代に出来ることなら、こういった「作りの良さ」をなんとか継承し、製品化したいと思いました。
次回は、より細かくお伝えいたします。
企画担当 島倉弘光