CAMCO TRUCKER JACKET
今回は、以前のブログでお知らせしたCAMCOの新製品、TRUCKER JACKETについてです。
先シーズンリリースした、カラーデニムやコーデュロイの5ポケットパンツが好評の為、それらの上に羽織るジャケットとして考案いたしました。デザインとしては最もコーディネートに取り込みやすいと思われる60年代以降のリーバイス社のジャケットをお手本にジャケット自体のバランスとサイズを重要視しました。先ず注目したのは、着丈のバランスです。ここでいくつか サンプルの比較をお見せしたいと思います。
パット見たところ同じデザインのジャケットで、共通する部分があり よく見ると どれもポケットからウエストバンドにかけて、ダブルステッチでのV字のパーツがあります。このV字の長さや角度、面積によってジャケット自体の印象が変わります。
写真いちばん(左)のジャケットは、557 通称「サード」と呼ばれるモデルで、写真いちばん(右)は 70505です。この2モデルを比べると 良くわかります。557は V字の長さが短く、70505の方は V字が長く、Vの角度も鋭角になっています。また、70505の方は 着丈自体が長いのですが、ジャケット全体のバランスと着用した際のサイズが 上手く調和が取れていないと思いました。
そこで他のサンプルを研究していく中で、最もバランスが良いと判断したのが 写真(中)のモデルです。
生産時期は 557から70505に移行してすぐの頃で、全体的な印象は ほぼ557と同じですが、ポケットフラップなどに違いがあり ジャケットとしてベストバランスと判断し、これをベースに細かいサイズ調整やディテールの変更を行いました。
また、着用した際に動きやすくなるよう、立体的になるパターンを作成し 体に馴染む裁断、縫製を積極的に採り入れました。それが一番わかりやすいのが袖の部分で、極端に表現すると 腕が前に突き出しているように付けています。生地は13ozと14ozのセルビッチデニムを厳選採用し、フロントボタン部分裏にセルビッチがくるように配置しました。生産は前作同様、デニムで世界的に有名な岡山県児島市にて生産しています。